田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長(田井歯科クリニック)のインタビュー

田井歯科クリニック 田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長

田井歯科クリニック 田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長 NAOKI TAI & YASUHIRO

【田井 直樹 院長】松本歯科大学卒業。勤務医として幅広い症例に携わり、スキルを磨く。1995年、横浜市都筑区に開業。
【田井 康寛 副院長】松本歯科大学卒業後、母校の大学院に学び博士号を取得。歯周病を専門に臨床・研究・教育に従事し、現在も非常勤講師を務める。

祖父・父・子……三代続く歯科医師家系

【田井 直樹 院長】
私は歯科医師の息子として生まれ、歯の治療や手術など父の職人的な仕事ぶりを見て育ちました。とはいえ父が職業選択に口を出すことはなく、私も本気でレースドライバーを目指していた時期がありました。それでもやはり、歯科ならではの奥深さや面白さを感じてこの道に進むことを決めました。松本歯科大学を卒業した後は都内にある歯科医院で経験を積み、『田井歯科クリニック』を開設したのは1995年です。振り返ってみるともう30年近く地域に根ざした診療を続けてきました。

【田井 康寛 副院長】
祖父、父ともに歯科医師ですから、私は3代目ということになるでしょうか。子どもの頃は自宅の隣に診療所がありましたので、まるで遊び場のようにして過ごしていたことを覚えています(笑)。患者さんの治療にあたる父の姿を目にするなかで、「ありがとう」の言葉をもらえる歯科医師の仕事に憧れる気持ちもありました。そういえば10歳を迎える小学4年生のときに「2分の1成人式」というイベントがあったのですが、20歳になった自分を想像して「歯医者さんになるために歯科大学で勉強している」と書いていたほどです(笑)。中学・高校と成長する中ではほかの職業に興味を引かれたこともありましたけれど、最終的には父と同じ職業に就いていました。

地域に根ざした「かかりつけ医」として父子2人で診療にあたる

【田井 直樹 院長】
この町にクリニックを開いた理由の一つとして、一人ひとりの患者さんとゆっくり向き合っていきたいという気持ちがありました。都筑区は私が生まれ育った場所から近く、大きな可能性を秘めた町だと感じたことも決め手でした。2022年4月からは息子で副院長の康寛先生が診療に加わり、担当医とは別に第2の意見を求められ患者さんが納得してご自身の診療の選択・決断ができ、より質の高い歯科医療をご提供できるようになったと思います。歯科用CTやレーザーといった設備面の充実に加え、治療だけでなく予防にも力を入れていきたいと考えています。

【田井 康寛 副院長】
私はこちらで診療する傍ら、月に一度のペースで母校の大学病院で外来診療を担当しています。大学病院は常に最新の知見や技術が集まる場所ですから、自分自身の知識をアップデートするとともに当院における診療にも還元していきたいと考えています。私の座右の銘は「一生勉強一生青春」、歯科医師は一生をかけて技術や知識を磨いていかなければなりません。確かなエビデンス(科学的根拠)に基づいた治療を行うことはもちろん、患者さんにきちんとご理解・ご納得いいただけるような丁寧な説明も心がけたいと思っています。

科学的な根拠に基づいた納得感のある診療を

【田井 直樹 院長】
新たに康寛先生が診療に加わったことで、診療面にもさまざまな変化をもたらしてくれています。その一つがむし歯の進行度を測定できる装置の導入で、これを活用することでむし歯を削る・削らないといった判断を適切に行えるようになりました。たとえば、黒く見えるむし歯であっても一定の数値以下であれば、ブラッシング指導などの予防的なアプローチで進行を抑えることができるのです。どれだけ技術が進歩しても、むし歯になったところだけをピンポイントで削ることは難しいですし、詰め物と歯の間のわずかな隙間から再びむし歯にならないとも限りません。私たち歯科医師には治療をする・しないの適切な判断が求められる一方で、患者さんにはぜひ日々のセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスを心がけていただきたいと思います。

【田井 康寛 副院長】
私は大学で歯周病を専門にしていて、この分野では博士号も取得しました。歯周病は細菌感染による炎症が進行し、やがて歯を支える土台となる歯肉や骨を溶かしてしまう病気です。私はよく歯の治療を家に例えてお話をするのですが、ぬかるんだ土地に家を建てようと考える方はいないですよね。同じように、歯周病で歯肉に炎症が起こっているならば、まずは歯周病の治療からスタートすることをおススメします。歯肉が腫れていたり出血していたりするようでは、せっかく治療をしても良好な結果を得られませんので、歯の治療では何よりもしっかりとした土台づくりが大切になるのです。そのため、診療の際は歯周ポケットの深さを数値化してお伝えするなどして、ご自身の状態をきちんとご理解いただけるようにしています。

精度の高い治療と予防を通して地域住民のお口の健康を見守っていく

【田井 直樹 院長】
診察の際に心がけるのは、患者さんの訴えに丁寧に耳を傾けるとともに、今のお口の中の状態や治療の選択肢について分かりやすくご説明をすることです。患者さんとよくお話をして、ご自身の状態についてきちんとご理解いただいたうえで、その方にもっとも適した治療をして差し上げたいと考えています。気が付けば開業当初に思い描いていた「ゆっくり・じっくり診療する」という理想形に少しずつ近づいているのかも知れません。ありがたいことに近隣にお住まいの方だけでなく、遠方から足を運んでくれる患者さんもいらして、歯科医師としては何よりうれしいことだと思っています。

【田井 康寛 副院長】
私が考える理想の歯科クリニックは、何か一つの分野に特化するのではなく、お口まわりのさまざまなお悩みに対応できる「お口のかかりつけ医」のようなイメージです。お口の健康を守るためには、歯科クリニックに定期的に足を運んでいただくことが大切です。しかし現状は、何らかの症状があってから受診する方がまだまだ多いように感じます。患者さんにはぜひ、ご自分のお口に興味を持っていただきたいですし、今のお口の状態を確認することで健康の維持・増進に役立てていただきたいです。ご自身が気付いていなくても、お口の中をチェックしてみると小さな異変が見つかることもあります。たとえば小さなむし歯であれば、毎日の歯磨きを頑張っていただくことで治療をせずに済むかもしれません。何事もなければそれはそれで安心していただけると思いますので、どうかお気軽に足を運んでいただきたいと思います。

地域のみなさまへメッセージ

【田井 直樹 院長】
当院は1995年の開業以来、地域に根ざした診療を続けてきました。また2022年からは新たに康寛先生が加わったことで、診療内容がさらにパワーアップしたと思います。いずれ代替わりをしても地域のみなさまに愛される歯科クリニックであるように、今後も患者さんとのコミュニケーションを大切に一人ひとりに適した歯科医療をご提供していきたいと思います。

【田井 康寛 副院長】
私たち歯科医師の仕事は、悪くなったところを治療するだけではありません。初期のむし歯を進行させないように、大切な歯を少しでも長くお使いいただけるように、さまざまな角度からアドバイスをします。お口まわりに気になる症状があるときはもちろん、正しい歯ブラシ選びのご相談なども大歓迎です。まずはご自分のお口に興味を持つことから始めて、歯科クリニックを上手に活用していただきたいと思います。

 

※上記記事は2022年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

田井歯科クリニック 田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長

田井歯科クリニック田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長 NAOKI TAI & YASUHIRO

田井歯科クリニック 田井直樹 院長 & 田井 康寛 副院長 NAOKI TAI & YASUHIRO

  • 出身地: 【院長】【副院長】神奈川県
  • 趣味・特技: 【院長】自転車。ツーリングはもちろんですが、自転車を自分で組み立てたりカスタマイズすることも好きです。【副院長】車、バイク、ゴルフ
  • 好きな本・愛読書: 【院長】推理小説【副院長】歯科関連の書籍
  • 好きな映画: 【院長】「栄光のル・マン」(1971年、米ナショナル・ジェネラル・ピクチャーズ)。マックイーン出演のアクション映画はどれも好きです。
  • 好きな音楽: 【院長】ピンク・フロイド。特に中期の「狂気」「炎(あなたがここにいてほしい)」は何度も繰り返し聴いています。
  • 好きな言葉や座右の銘: 【副院長】一生勉強一生青春
  • 好きな場所: 【院長】富士山が見えるところ。神奈川、静岡、山梨の各地に絶景スポットがあります。【副院長】長野県

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