星野 陽介 小学生事業 事業部長(横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ)のインタビュー

横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ 星野 陽介 小学生事業 事業部長

横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ 星野 陽介 小学生事業 事業部長 YOSUKE HOSHINO

趣味のアウトドアスポーツを楽しむ中、気候変動が進んでいる現状に気付き、環境保全の専門学校へ入学。在学中のインターンシップ先となった「もあなキッズ自然楽校」で多くのことを学べたことから、就職を決意。沖縄でのカヤック、スノーケリングのガイドインストラクターを務め、現在は、当校にて小・中学生を対象とした、日帰りの自然活動体験プログラムや、夏・冬にはキャンププログラムを担当。

アウトドアスポーツを通して気付いた環境保全の大切さ

きっかけは趣味のアウトドアスポーツでした。屋外で楽しむことが好きで、夏は海へ、冬は雪山へ出かけていました。そんな中で気付いたのは自然が壊されつつあるという現状です。海にはゴミが捨てられていたり、雪山は年々雪の状態が悪くなっていたりするのを目の当たりにし、このままではいけない、自分に何ができるだろうかと考えた結果、人が自然を守る行動につながるのは、まず教育であると思ったのです。そこで、まずは自分が知識を付ける必要があるため、環境保全の専門学校に入学しました。その学校からのインターンシップ先となったのが、この「学童保育 もあなのいえ」の母体となる「もあなキッズ自然楽校」で、代表の関山から大変多くのことを学びました。当時、子どもたちに自然環境の中でその大切さを教える活動は少なく、子どもたちが自然の中で楽しみながら環境の大切さを学ぶという教育方針にとても感銘を受け、そのまま就職先とすることに決め、今は楽しく奮闘する毎日です。

未来を創る子どもたちに自然体験活動を通して、生きる力を育む環境と機会の提供

母体である「もあなキッズ自然楽校」は、保育園から学童保育の活動を通して、乳幼児から小・中学生の子どもたちを長期的にサポートし、見守り続けられることが特徴の1つです。特に大切にしていることが、大人が主導するのではなく、子どもたちが持っている力を信じて、待ち、見守るような関わり方をすることです。自由にのびのびと、「みんなちがってみんないい」という多様性を認め、大きな枠の中で自由に過ごすことで、逆にケンカはほとんどなく、必要な時は集まって話したり、協力したりする雰囲気ができているように感じます。

また、私たちが自然と大きく関わっていることを「食育」や「木育」を通じて伝える取り組みをしています。学童でのおやつは国産食材が中心の生活クラブで購入しています。食べるだけでなく、作ることも大切と考え、お菓子作りなどもしますよ。例えば、流しそうめんでは、なんと竹を取りに行くところから始めました!使った竹はそのまま捨てるのではなく、その竹で工作をしたり、竹炭作りに挑戦してみたり。木との触れ合いも大切にしていまして、間伐材を使った工作もします。自然からいただいたものを使うだけでなく循環させていくことで体験を通して子どもたちの”当たり前”になります。

さらに、親子で触れ合い、共に育ちあえるようなイベントも行っており、餅つき会をする時は、火おこしをし、もち米を蒸すところから始め、その歴史や、なんでお餅を食べるのかなど、行事の中にある根本の部分まで掘り下げていきます。

そんな経験を通して、子どもたち自身で自ら楽しく知ろうとする力に繋がっていけばと考えています。

様々な活動を通じて子どもたちが追いかける背中見せたい

「学童保育 もあなのいえ」では様々なプログラムを実施しています。

学童保育で実施しているのが「Universal View」。未来を創る子どもたちが「地球に生きる一人」であることを意識し、広い視野を持ち様々な事象を自分事として考えることをテーマに活動します。身近なものを科学的に見てみること・・・例えば、植物の種で表面がトゲトゲのくっつく種を見つけたら、顕微鏡を使って観察したり、どんな服の生地にくっつきやすいのか考えてみたり、またそこから派生してマジックテープの話にまでと、どこまでも広がっていきます!

もっと専門的な内容では、講師をお招きしておこなう「アートの日」や「衣の日」などがあります。「アートの日」では、絵や造形だけでなく、音、光、影などの幅広い表現を楽しんだり、「衣の日」では、保育園の帽子を作っているアパレルの方たちが目の前で作品を作ってくれたり、また、子どもたち自身でも作りたいものを毛糸やビーズなどで作ったり。いずれも、講師がまずやって見せることに子どもたちはとても興味をもち、次は自分でやってみるというように、大人自身が一生懸命取り組んでいる姿に子どもたちは影響を受けることを強く感じます。子どもは大人の背中を追いかけるのだとしたら、私たち大人が追いかける背中をたくさん見せてあげたいですね。子たちが未来へ進むための選択肢になるように。

学童保育とは別に、小学生を対象としたオルタナティブスクール「もあなキッズアーススクール」があります。多様性を認め、持続可能な社会を描くことを目標とし、子どもの自発的な学びを自由に探究し続けることで、畏敬の念を感じる人間に育つことを大切にする場です。山には葉っぱや木の実、海には貝などなど、自然の中にあるものを全てに目を向けて、気になるものをとことん調べてみようというもので、子どもたちが、大人が見過ごしてしまうような色々なものをどんどん突き詰めていく姿はとても頼もしいですよ。毎月入学説明会を開催していますので、ぜひサイトでご確認ください。

子どもたちとの時間で大切にしていること

子どもたちの言葉や行動に対して、まずは否定から入らないことを心掛けています。もちろん、人を傷つけるような明らかに間違っていることは伝えますが、そのようなことが起きた場合でも、どうしてそんな行動をしたのかをしっかり理解するように努め、同じことを繰り返さないよう、また、そうされた側も、同じことを他の人にしないよう、しっかり理解してもらいます。

たくさんの経験を経て、多様性を認め合える選択ができるよう、子どもたちに人として大切なことを伝え続けていきたいと考えています。

学童保育をお考えの皆さまへ

「学童保育 もあなのいえ」は一般的な学習系やスポーツ系と異なり、生きるための経験値を積み上げていくところです。子ども同士で話し合い、決める、そんな社会で生きていくためのヒントが得られる場です。

子どもたちの主体性を最大限に尊重し、成長を見守りながら、生きる力を身につけられるよう私たちスタッフ一同でサポートいたします。

無料体験を随時受け付けていますので、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

※上記記事は2024年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ 星野 陽介 小学生事業 事業部長

横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ星野 陽介 小学生事業 事業部長 YOSUKE HOSHINO

横浜市放課後児童クラブ もあなのいえ 星野 陽介 小学生事業 事業部長 YOSUKE HOSHINO

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: アウトドア(特にキャンプ、ブッシュクラフトが好きです)
  • 好きな本・愛読書: レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」 
  • 好きな映画: 「ネバーエンディング・ストーリー」、「ベスト・キッド」
  • 好きな音楽: 民族楽器(特に金管楽器のディジュリドゥ、打楽器のタブラ、アサラトなどが好きです)
  • 好きな言葉・座右の銘: 「鶏口となるも牛後となるなかれ」
  • 好きな場所・好きな観光地: 沖縄

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