東 浩平 院長(都筑あずま内科リウマチ科)のインタビュー

都筑あずま内科リウマチ科 東 浩平 院長

都筑あずま内科リウマチ科 東 浩平 院長 KOHEI AZUMA

大学卒業後、内科医として研鑽を積む。リウマチ・膠原病を中心に経験を重ね、「仲町台駅」そばに開業。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

私は夢見てばかりの人間でして、「旅人になりたい」と真剣に考えていた時期もあったのですが・・・(苦笑)、 開業医である父の影響を受けて、結果医師を志すようになりました。父はもういい年なんですが、今も開業医として当時と変わらぬ姿勢を私に見せてくれています。その父を意識したせいか、私には「一般的な病気をしっかり診る」ことの出来る医者になりたいという希望がありました。しかし当時はまだ総合内科という分野は存在しておらず、その私の希望に一番適うのがリウマチ・膠原病内科だったんです。
リュウマチ・膠原病内科は専門性の高い分野ではありますが、同時に患者さんの身に起こるあらゆる内科的疾患を診ることが要求される場所でした。加えて、出向という形で他病院へ出向くと、リウマチ・膠原病内科が存在するところは少なかったものですから、結果的に総合内科医として多くの経験を積むことが出来たんです。

『都筑あずま内科リウマチ科』は2012年1月23日に開院しました。
医師となって改めて思うことなのですが、この仕事は自分にとって非常に有り難い職業であると感じています。痛い人が痛くなくなったり、足を引きずっていた人がすんなり歩けるようになるようになるのを目にするのはとても嬉しいことですし、その喜びを私の力に変えて日々の診療に取り組んでいきたいと考えています。

院長先生が患者さんに接する際に心掛けていることをお聞かせください。

私自身、もともとがシャイな人間なものですから(苦笑)、患者さんには緊張せずに診察を受けていただけるようにと思っています。ぷらっと立ち寄るくらいの感じでお越しいただきたいというのが希望ですね。あらゆる病気を治すには患者さんと医師が一緒になって取り組むことが不可欠です。私にはお医者“様”という意識もありませんし、かといって患者さんを「お客様は神様です」といった意識も持ち合わせていません。どちらが主導というわけではなく、親身に患者さんと寄り添いながら一緒になって治療に取り組んでいきたいと思っています。

リウマチという疾患についてご説明ください。

リウマチとは自己免疫疾患の一種になります。本来、外部から侵入してきたウィルス等の他者を攻撃し自己を守るのが自己免疫機能となりますが、これが何らかの原因で自分を攻撃してしまう現象を自己免疫疾患と呼びます。一般に広く知られている関節リウマチのケースでは関節の滑膜(かつまく)にこの自己免疫異常に伴う炎症が生じ、骨を壊してしまう状態を引き起こすという機序になります。そしてなおかつ、免疫というものは骨だけでなく全身に作用するものであり、ケースによっては様々な臓器にも影響していきます。
発症するピークは30代~50代ですが、10代といった若年や70代、80代といった高齢で発症することも珍しいことではありません。発症に至るメカニズムは現在でも全て解明されているわけではありませんが、遺伝的要素の関与や感染症等の環境要因が発症に大きく関与しているのではないかとされています。

治療に関しますと、従来より使われてきて抗リウマチ薬に加え、最近では生物学的製剤とよばれる薬が発達してきたことで、リウマチをかなりコントロールすることが可能になってきました。
「完全に治る」というのは薬を続けない状態でも大丈夫なことを指すと思いますが、全ての方をそこまでに持っていくことは難しいというのが現状です。しかし、薬を続けることで普通に遊べて仕事が出来る、普通の生活状態に持っていくことが可能な時代になっています。

『都筑あずま内科リウマチ科』の今後の展望についてお聞かせください。

今迄、関節リウマチについてお話しさせて頂きましたが自己免疫疾患には全身性エリテマトーデースシェーグレン症候群、筋炎、強皮症、その他の疾患群を含む膠原病があります。これらの疾患も多種の臓器障害や関節炎を来たしますが、高次機能病院と連携をとりながら、出来る限り当院でも膠原病診療も行っていきたいと考えています。また 当院には順天堂大学から糖尿病・内分泌内科の専門医が来ていることもあり、糖尿病を始めとする生活習慣病、甲状腺疾患の診療に力を入れていきたいと考えています。

高血圧や高脂血症など禁煙外来も受けてつけています。最近の研究で喫煙が肺がんや閉塞性肺疾患のリスクになるだけではなく、リウマチにも悪影響を与えることが証明されてきており、私どもも積極的に禁煙を推し進めていきたいと思っています。医師である私が言うのもなんですが(苦笑)、禁煙を「試してみるか」といったお気持ちでも良いと思うんです。始めないことには何にもなりませんし、最初は軽いお気持ちでもとにかくやってみるといったことが重要かと思います。
私はチェ・ゲバラのファンで、彼のトレードマークである葉巻は除外したい気持ちがあるのですが、そういうわけにもいかないですよね(笑)。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

関節の痛みや、内科一般に関することでしたら何でもご相談ください。皆様のお悩みに対して良いアドバイスをしていければと考えています。『都筑あずま内科リウマチ科』はまだ新しい始まったばかりの医院です。楽しいとまでは申しませんが、通院で少しでも気持ちが前向きになっていただけるような医院にしていきたいと思っています。皆様のお力も借りつつ、一緒に地域に根ざした医院を作り上げていきたいですね。

※上記記事は2012.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

都筑あずま内科リウマチ科 東 浩平 院長

都筑あずま内科リウマチ科東 浩平 院長 KOHEI AZUMA

都筑あずま内科リウマチ科 東 浩平 院長 KOHEI AZUMA

  • 好きな本・愛読書: 地球の歩き方
  • 好きな映画: モーターサイクル・ダイアリーズ
  • 好きな言葉・座右の銘: 一期一会
  • 好きな音楽・アーティスト: 格好良い歌が好きです。特定のアーティストではなく曲を選んでいる感じですね。
  • 好きな場所・観光地: 横浜、地中海沿岸諸国、北アフリカ、中東、東南アジア
  • 出身地: 長崎県
  • 趣味・特技: 旅行

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