板橋 隆嗣 院長(都筑耳鼻咽喉科クリニック)のインタビュー

都筑耳鼻咽喉科クリニック 板橋 隆嗣 院長

都筑耳鼻咽喉科クリニック 板橋 隆嗣 院長 TAKATSUGU ITABASHI

順天堂大学医学部を卒業後、同大学の耳鼻咽喉科に入局。大学病院や関連病院で診療する傍ら、咽喉頭内視鏡洗浄器の開発を手がけて特許を取得。1998年、都筑区牛久保に開業。

開業に至るまでの経緯をお聞かせ下さい。

順天堂大学医学部を卒業後、順天堂大学耳鼻咽喉科学医局に入局し大学病院に7年間勤務しました。この間に耳鼻咽喉科学、頭頚科学の診断と治療および手術を学ぶ傍ら、聴覚生理の研究にて博士号を取得しました。その後、東京の江東区にあります順天堂大学教育関連病院である江東病院の耳鼻咽喉科部長に就任し、15年間、自らの知識と技術を磨き、後輩たちの指導にあたって参りました。また在任中に内視鏡による院内感染を防ぐための咽喉頭内視鏡洗浄器の開発を手がけて特許を取得、多くの学会、論文にて発表を行いました。現在全国の病院や診療所など約2000施設でこの内視鏡洗浄器が使用されております。慢性中耳炎の聴力改善手術から、副鼻腔、扁桃腺、声帯疾患の手術、頚部腫瘍や顔面骨折の手術、アレルギー性鼻炎のレーザー手術、口腔内や耳の小手術まで、大学病院時代を含めて約3500例の手術経験と、江東区という人情味あふれる下町での外来診療、そして難聴に関する聴覚生理の研究の経験を生かし、1998年に都筑区での開業に至りました。

力を注がれている治療分野についてお聞かせ下さい。

22年間という長い勤務医の期間に聴覚生理の研究を行っていた関係で、都筑耳鼻咽喉科クリニックでは鼓膜、中耳、内耳および聴覚中枢の異常を調べる検査機器を充実させており、耳の異常や難聴の診断・治療を幅広く行っております。また国家資格を持つ言語聴覚士が検査を行っておりますので検査結果も信頼性のあるものであると自負しております。また医学は日進月歩ですので、長く開業している医師にありがちな古い知識にのみ基づく診療にならないよう、学会などで分野を問わず積極的に最新の診断・治療を習得することを心がけております。

その他にこのクリニックの特色はございますか?

耳鼻咽喉科は耳、鼻、のどを診るだけでなく、顔面や頚部の疾患、めまいや頭頚部の神経など他の科と比べて幅広い分野を扱う役割があります。特に開業医は大病院と違ってあらゆる症状の患者様を一人で扱うことになりますので不得意な分野があるのは困ります。私が開業するまで22年もの勤務医生活をしてきたのは、不得意分野をなくし、どのような症状の患者様でも自信を持って「最も適当な対応」が出来る力をつけるために必要な時間であったと考えております。「適当な対応」というのはもちろん私のところで全て完治出来るということではありません。私のクリニックで診療機器、技術を駆使して可能な限り治癒に導けるよう医療行為を行いますが、場合によっては大病院やその分野を専門としている病院に適切な紹介状を送り、大病院ならではの大掛かりな検査や手術、他科の医師の診察などを的確に依頼する必要が出てきます。この選択も含めて患者様を最短距離で安全に治癒に導く方法が「最も適当な対応」であると思います。都筑耳鼻咽喉科クリニックではあらゆる症状の患者様に出来るだけ対応するために各種聴覚検査だけでなく、悪性のものを見逃さないための電子スコープによる内視鏡の充実やデジタルレントゲン、感染症のための菌検査や血液検査、アレルギー疾患のための鼻汁中好酸球検査その他重心動揺検査、耳管機能検査、味覚検査など各分野の検査をフルに活用して診断、治療を行っております。

院長先生の余暇の過ごし方をお聞かせ下さい。

休日はじっとしてはいられないたちでして、若い頃からとにかく身体を動かすこととと物を作ることが好きでした。もの作りからお話しますとクリニックには私の自作の医療器械用ラックやパソコンラック、キャビネット、ワゴンその他モニターやマイク・スピーカーなどの電気設備が30点以上あります。自作の良いところは使用するスペースにぴったりと合うサイズで色も統一できることです。東急ハンズやコーナン、ヨドバシカメラにはずいぶんと貢献してしまいました。自分で図面を描き、材料を吟味し、のこぎりを引いたり鉄材のカットもします。院長室のキャビネットや棚などは昼休みに院長室でニス塗りをしたのですが院内にニスの臭いがたちこめてクリニックらしくなくて困りました。身体を動かす方は、ややミーハー的ですが、スキーとテニスが大好きです。スキーは毎年日帰りも含めて8回位は出かけてますね。テニスは特に上手いわけではありませんが10年間毎週スクールに通っております。その他ここのクリニックビルの眼科、歯科の先生、ビルのオーナー達5人でバンドを組んでおりまして、歯科医師会や医師会の懇親会などで演奏することがあります。ここ数年パソコンを使ってオリジナルを8曲ほど作曲、作詩してきました。よろしかったらmusic tree というパソコンサイトにボーカル入りでオリジナルを数曲登録しておりますのでのぞいてみてください。但しペンネームを恥ずかしながら「都筑真之介」としてあります。

最後に地域の皆様へのメッセージをお願いします。

22年間の勤務医生活において私は、患者様ひとりひとりにその病状と治療法を説明し、理解して頂くことに力を注いで参りました。患者様(ご両親)にその病状、治療法を理解して頂くことにより、無駄のない合理的な治療を患者様と医師が一体となって行うことが可能となります。これは安心して病気を治すために必要なことであり、完治への近道であると考えております。都筑耳鼻咽喉科クリニックに於きましても引き続きこの方針で診療をさせて頂いておりますので、ご自分の病状、治療法についてのご質問がありましたらお気軽にお尋ねください。

※上記記事は2010.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

都筑耳鼻咽喉科クリニック 板橋 隆嗣 院長

都筑耳鼻咽喉科クリニック板橋 隆嗣 院長 TAKATSUGU ITABASHI

都筑耳鼻咽喉科クリニック 板橋 隆嗣 院長 TAKATSUGU ITABASHI

  • 出身地: 茨城県
  • 趣味・特技: スキー、船舶操縦、日曜大工
  • 好きな映画: 相棒
  • 好きな言葉・座右の銘: 転んでもただでは起きぬ
  • 好きな音楽・アーティスト: スタンダードジャズ、松任谷由実
  • 好きな場所・観光地: 西伊豆

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