森下 晃 ＆ 奈央（モリシタダンススタイル)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

【森下 奈央】うんと小さい頃、3歳くらいかな、お母さんに連れて行ってもらってそれでバレエを習い始めたんです。そこからはもうバレエ一筋という感じでした。
私たち2人は劇団四季で出会いました。私の場合、子供の頃から四季を見せてもらっていて、もう入りたくてしょうがなくて。東京に出てくることになり、「やった」って感じでオーディションを受けて入団することになったんです。

【森下 晃】
私の場合、姉がダンスを習っていて、それを傍で見ていたのが最初のきっかけになりますね。実際に始めたのは高校生になってからのことで、最初はジャズダンスでした。他の人に比べればだいぶ遅いですよね（笑）。
そこからディズニーランドのオーディションを受けて東京に移り、四季に入団することになりました。入団した当初は2人とも社交ダンスの存在自体を知らず、レッスンの一環として先生に習うことになり、そこから徐々に惹かれていったという感じですね。
最初に教え始めたのはもう12、3年前のことになります。当時は中川にスタジオがあって、2011年の4月に場所を移しました。これからも、あらゆる人がダンスに気軽に取り組んでいける場所でありたいですね。

『モリシタダンススタイル』の特徴を教えてください。

【森下 晃】きれいなお衣装を着てのデモンストレーション。検定試験や競技会。社交ダンスにはその方のキャリア、年齢に応じた様々な楽しみ方があります。私たち自身、いまも指導と並行して競技会に出場しているんです。両方やるのは体力的には少々きつくなってきました
また、『モリシタダンススタイル』では大人の社交ダンスだけではなく、ジュニアのソシアルダンス、キッズバレエ、K-POPダンスなど、幅広いダンスレッスンをおこなっています。

【森下 奈央】
入り口は様々あったほうが良いと思いますし、その意味もあって始めたのがラテンスタイルです。
社交ダンスを始めてみようかなと考えたとき、色々と躊躇される要素があると思われます。そこでスポーツクラブのプログラム用に、ラテンダンスやソシアルダンスの良いところを抜粋して1つの形にしたのがラテンスタイルです。おひとりで気楽に楽しめ、「こんな格好良いダンスがあるんだ」と気づいていただければ良いですし、その先にあるペアでおこなうダンスの魅力につながっていってもらえれば嬉しく思います。

指導をされる際、心掛けていることをお話しください。

【森下 晃】社交ダンスの教え方に固執すぎることなく、色々な方向から教えていきたいと思っています。最終的にダンスが上手くなっていただくのが目的になりますが、1つの教え方のみにこだわりすぎると、そこで煮詰まってしまう方が多いんです。先生からの要求に応えられないから、「もうダメだ・・・」ってなっちゃう。それではあまりに勿体ないですし、複数の色んな側面からアプローチしていき、「あ、できちゃってる」となるのが理想だと思っています。

【森下 奈央】
教え方にも色々ありますし、その受け取り方も様々です。生徒さんが理解しやすいよう、違う言い方、違うやり方ということを常に考えていきたいと思っています。2人ともバックボーンが異なりますから、それが教え方にも影響しているのかもしれません。教えるということに常に柔軟でありたいと思いますね。

ダンスを指導されていく中でのやりがいをお聞かせください。

【森下 晃】それまでダンスに全く縁のなかった方がここで少しずつ上達されていくのを目にするのは嬉しいことです。それから、私が最も重視しているのが姿勢になります。背中がピンと真っすぐに伸びることで、性格がパッと明るくなっていったり、着ているお洋服が変わっていったりもします。その変化を見ていくのは私にとっても楽しいことですし、外を歩いていて、「あ、あの人、ダンスやってるんじゃない」って思われるような歩き方になっていただきたいと思っています。

【森下 奈央】
私たちの職業って確実にキレイになっていく人達を見れるんですね。ですから、何て幸せな仕事なんだろうって思ってます（笑）。子育てで大変なお母さんに指導することもあるのですが、そこで「お家の中がすごく明るくなってきた気がする」なんて仰っていただけると、それだけで目頭が熱くなってしまいます。やりがいは日々の指導の中で常にあるものですし、それを糧としながら、これからも皆さんと一緒にダンスに取り組んでいきたいと考えています。

最後に地域の皆様にメッセージをお願い致します。

【森下 奈央】おじいちゃんやおばあちゃんは社交ダンスを。お孫さんはバレエで娘さんはK-POP。家族全員でダンスを楽しんでくださっているケースも多く、それはすごく嬉しいことです。ここでの体験が皆さんの普段の会話の仲立ちとなれば嬉しいですし、「子はかすがい」ではないですけども、「ダンスがかすがい」のようになってくれれば、本当に幸せなことだと思っています。

【森下 晃】
ダンス教室というのは最初はいくらか緊張もしますし、皆さんが感じておられる敷居は高いのかもしれません。ですが、一旦教室に入っていただければ、それは杞憂に過ぎないということを実感いただけるのではないかと思います。
入り口を開けばそこに新しい世界が待っています。普段の生活に彩りを加えるものとして、どのジャンルでも構いませんので、まずは始めていただければと思います。

※上記記事は2012.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。