斎藤 和夫 院長（センター南 ファミリア鍼灸接骨院)のインタビュー

この道を志したきっかけを教えてください。

日体大で柔道をしていました。オリンピックを目指している頃ケガしてしまったんです。 病院では診断されなかったのですが、1ヶ月後MRIで検査したところ骨折していることが分かりました。 先輩には、あの古賀選手もいてね。稽古しても5分と立っていられなかった。 そこで選手人生への踏ん切りがつき、選手をサポートする道を選択したのがきっかけです。 高校時代にお世話になっていた先生が、もし代表になれなかったら、 「この道に来いよ」と言ってくれていたのも大きかったですね。 専門学校の全国大会と東京都の大会では優勝して選手としては充分やり切りました。 その後は、柔道ではオリンピック代表選手を。サッカーもJリーガーなどトップクラスのアスリートの体を診てきました。 私自身の経験を通して、ケガをした彼らが何に不安を抱いているのかが手に取るように分かるんです。 トレーニングスペースも併設して単にケガを治すだけではなく、どうメンタルを立て直し、 普段の練習や試合に復帰するのかというコンディショニングまで徹底してサポートします。

先生の考える接骨院とは？

日常生活に戻るための治療をする場所ですね。 例えば骨折の場合。病院では骨がくっついたら治療完了です。 でも実際には、すぐには日常動作に戻れません。その先があるんですね。 実際に、骨折は治ったものの、その後指が曲がらないという方が来院されたことがあります。 鉛筆やお箸を落とさずに使えるようになりましょうという目標を設定し治療をしました。 どれぐらいでそのゴールに到達できるのか、治るプロセスを想定して示してあげると本人も意欲が湧いてきます。 こうして、いかに以前の生活レベルを落とさず、元の状態に戻っていただくかをサポートすることが接骨院の役割ですね。

先生が治療で特に大切にされていることを教えてください。

痛みを取り除く治療です。そのための鍼灸、接骨の技術がうちにはあります。 いくら所見がないからと言っても患者さんが痛いと言えば、やっぱり痛いんです。 そこに耳を傾けますね。 以前、ねんざで来院された小学生がいました。治療して3日たっても痛みが引かない。 念のため病院でレントゲンを撮ってもらたのですが所見がない。MRIで診てもらっても分からない。 でも、本人は足をついて歩けないんです。私は同じ横浜市内の痛み専門の医療機関に相談してみました。 するととても珍しいケースの骨折ということが判明して転院していかれましたね。 このように、患者さんの痛みにしっかり寄り添って筋や腱のレベルで原因を突き止めることを大事にしています。 ちなみに、このお子さんは4年後にまた来院してくれました。 お母様からも「あの時はよく診てくださってありがとうございます」とお礼も言っていただきました。 こちらとしても、とても励みになりましたね。

痛みの治療について、他にどんなものがあるんですか？

話をよく聞くことです。腰痛の場合、今科学的に原因が判明しているのは全体の14％と言われています。 残りの原因は、本当に千差万別。パートナーを亡くし腰痛を発症された方がペットを飼うことで治ったという例もあります。 これは、まさにセラピストの活躍する領域だと思いますね。患者さんの悩みに耳を傾け、気持ちを受け止めます。 外傷の治療では、年間100本以上のギプスを取るなどトップクラスの実績をあげてきましたが 物理的な理由以外の痛みもカバーすることを大切にしています。不安の原因が分かれば楽になります。 月に1度健康相談のために来院される患者さんもいらっしゃいますよ。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。

気になることがあるけど、どこで診てもらえばいいか分からない場合は、ぜひ一度ご相談ください。 先日1ヶ月ほどベッドで横になれないという方が来られました。肝機能の数値も高い。 もしかしたら何か関係があるのかも？ということで、まずは緊張をとるマッサージをして様子をみました。 幸いにも順調に回復されましたが、筋肉の他にも疑うべきものは総合的に診させていただきます。 整形外科での経験もありますので、服用中のお薬を言っていただければ何の疾患か分かります。 内臓疾患によるものでしたら他院を紹介することも可能です。 土日祝もやっていますので、身近な健康相談の窓口として気軽にご相談いただけるとうれしいですね。 いい先生がお待ちしております。
※上記記事は2014.4に取材したものです。
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