木代 誠司 院長(誠はり灸院・接骨院)のインタビュー

誠はり灸院・接骨院 木代 誠司 院長

誠はり灸院・接骨院 木代 誠司 院長 SEIJI KISHIRO

    

鍼灸師を志されたきっかけと、センター南で開業された経緯について教えてください。

学生のころ夢中だったサッカーで、お世話になったトレーナーさんと出会ったことです。ある日ケガをしてトレーナーさんが所属している接骨院に伺ったところ、そちらの鍼灸師の先生に鍼治療を勧められました。鍼治療を受けるのは初めてでしたが、興味はありました。治療は当時の自分の症状に向いてため、驚くほど症状が楽になりました。鍼治療の効果を身をもって体験し、先生からお話を伺っている間にすっかり魅せられ、鍼灸の世界のことを深く知りたいと思うようになりました。以前から理学療法士について見聞きし関心を持っていたのですが、鍼灸師という職業であれば、整形外科に勤務することも自分で治療院を持つこともでき、働き方にバリエーションがあると感じ、さらに魅力を感じてこの道に進もうと思いました。
高校2年の冬には鍼灸専門学校へ進もうと決めていました。人生の早い段階で進路を決め、その道に向かって踏み出せたことはとてもよかったと思います。現在でも、あのときお会いしたトレーナーさん、鍼灸師の先生への感謝の念は尽きません。高校卒業後専門学校に3年間通い鍼灸師の資格を取得しました。その後、鍼灸接骨院で8年間勤務し、たくさんの患者さんを担当させて頂きました。また働きながら柔道整復師の専門学校に3年間通い、資格を取得しました。お世話になった先生は両方の資格を持っていらして、患者さんの症状に応じて治療法を選んでいました。患者さんにはできるかぎり多くの治療法をご提案し、治る為のお手伝いをしてあげたい。両方取得したのは、このような理由からです。

横浜は幼少期からなじみ深い場所でしたので、開業地にしたいと考えていました。都筑区は人口の流入も多く発展段階にあります。また若い家族が多いことも魅力でした。体の不調だけではなく、スポーツでのケガや美容に関連する項目も扱うつもりでしたので、若い方が多い場所を探していました。

診療内容・診療方針について教えてください。

診療科目は鍼灸と接骨です。鍼灸では触診や問診を通じて患者さんの体の状態を把握し、鍼や灸を用いて身体のバランスを整えます。鍼治療はツボや経路を刺激して自律神経を整える効能がありますが、このほかにも患者さん自身の自己治癒力を引き出す働きがあります。接骨では柔道整復術を用いて、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷を治療します。患者さんの肉体的苦痛を一刻も早く取り除き回復させます。ほかにも症状やお悩みに応じてさまざまな手法や手技で対応させて頂きます。
交通事故に遭われた患者さん向けに交通事故治療も行っています。後遺症が残らないよう最善の治療をさせていただきます。仕事でのケガ等に関しても労災保険を使って施術することもできます。

診療方針は、患者さんが望む治療を迅速に見極め、笑顔で帰宅していただくことです。治療法には、痛みそのものの原因を取り除く「本治法」と、炎症の箇所を治療する「標治法」があります。本治法は身体全体のバランスの崩れを整えることを目的とし、バランスの崩れを整えると、本来の自然治癒能力が高まり、体内のあらゆる病気を修復する機能が活発に働くようになります。標治法は、患部の症状に応じて行なう治療法で、例えば、痛むのであれば痛みを抑える、腫れているのであれば腫れを抑える、動かないのであれば動くようにするなどです。標治法で痛みが取れるなどしても本治法をしていなければ、バランスは崩れたままですから、同じ痛みがまた出てきたり、別の病気が出てくることもあります。ですから、標治法だけでなく本治法を行うことをお勧めしています。

学会に所属し研究も活発にされているそうですが、詳しく教えてください。

鍼灸系学術組織の中で日本最大の「全日本鍼灸学会」(1948年設立)に所属し、試験を受けて学会の認定鍼灸師資格を取得しました。私がこの学会に入会しましたのは、最先端の技術や現場の情報を学ぶためです。昨今は医療現場でも西洋医療・東洋医療のよいところを取り入れた「統合医療」の考え方が定着してきました。こちらで鍼灸の技術はもちろん西洋医学の最新情報も取り入れ、患者さんの治療へ還元したいと考えています。各種医療機関との連携も進んでおりますので、患者さんの症状に応じて各種病院をご紹介させていただく事もあります。

「美容鍼」「小児はり」「吸玉治療」といった項目についても教えてください。

「美容鍼」は、しみ・たるみ・肌のくすみといったお悩みを解決するための施術です。ツボを刺激することで体の中を改善し健康的に美しくなる施術です。皮膚の内部の深層部にある真皮を刺激してコラーゲンの分泌を活性化する働きがあります。患者さんからは、「顔色が明るくなった」「肌がモチモチになった」とご好評いただいています。
「小児はり」は、夜泣き、疳の虫、食欲不振、おねしょ、アトピー、ぜんそくなどに効能があります。お子さん向けの鍼は刺すためのものではなく、肌の表面をなでるものです。生まれて日が浅く刺激に弱いためこのような鍼を用いますが、効能は大人向けの鍼同様、経路やツボを刺激して免疫力を上げて体を丈夫にする働きもあります。

「吸玉治療」とは、ガラスのカップを体に吸い付け、滞っている血液を皮膚表面に吸い上げて血液の浄化を促す治療です。この治療を施した個所には丸い跡が残るのですが、この跡の色を見ることで患者さんの体の状態も把握できます。一般的に色が薄い人ほど血流が良く、跡が消えて体調が回復するまでの期間が短くて済みます。一方濃い人ほど血流が悪く、回復まで時間がかかります。効能は、リンパや血液の流れをスムーズにする、血液を浄化する、代謝を上げる…といったことがあります。治療が進むと色が薄くなっていきますので、ご自身の体調が視覚的に把握できます。

鍼灸健康保険が適用になる場合があるそうですね。近隣病院で「同意書」を書いていただけるとお聞きしました。

当院では頚腕症候群(首・肩のコリや痛み)、腰痛、五十肩、神経痛、頸椎捻挫後遺症(ムチ打ちの後遺症)の治療に対して医師からの同意書をお持ちいただきますと鍼灸健康保険が適用になります。持病をお持ちの方で、かかりつけの医師がいる場合はそちらでお願いすることもありますし、いらっしゃらない場合は近隣の医師をご紹介致しますので、お気軽にご相談ください。

診察で心がけていることはどのようなことですか。

診察では患者さんとしっかりコミュニケーションを取り、望む治療を聞き、必要な治療を見極め、 適切な措置を施すことを心がけています。
患者さん自身が大元のトラブルを把握していらっしゃらないことがあります。 たとえば肩こりでお見えになった患者さんが生理不順が原因で苦しまれていることがあり、当院で婦人科の治療をすることで、肩コリが楽になることがあります。肩こりと生理不順がどう関係するのか、体をケアすることでどれくらい楽になるのかなどお話させて頂きます。

不調がある時にあの先生にと思って頂ければ嬉しいです。お体に関することは何でもご相談頂ければと思います。

※上記記事は2014.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

誠はり灸院・接骨院 木代 誠司 院長

誠はり灸院・接骨院木代 誠司 院長 SEIJI KISHIRO

誠はり灸院・接骨院 木代 誠司 院長 SEIJI KISHIRO

  • 好きな本・愛読書: サッカー誌
  • 好きな映画: ヒューマン・ドラマ、「バット・マン」シリーズ
  • 好きな言葉・座右の銘: その日を全力で
  • 好きな音楽・アーティスト: HY(エイチワイ)
  • 好きな場所・観光地: 横浜、みなとみらい
  • 生年月日: 3月6日
  • 出身地: 横浜市
  • 血液型: AB型
  • 趣味・特技: サッカー、娘と遊ぶこと

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