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ときえだ小児科クリニック

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時枝 啓介 院長
インタビュー
時枝 啓介 院長 トキエダ ケイスケ
KEISUKE TOKIEDA
ときえだ小児科クリニック
生年月日:1963年1月4日
出身地:大分県
血液型:A型
趣味・特技:旅行、ゴルフ
好きな本・愛読書:医学関連書籍、東野圭吾
好きな映画:アドベンチャー(洋画)/パイレーツ・オブ・カリビアン
好きな言葉・座右の銘:初心忘るべからず
好きな音楽・アーティスト:家入レオ
好きな場所・観光地:温泉
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■この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
最初の大学受験は文系を志望しました。当時はただ漠然と、「大学に行って会社に入って…」くらいのことしか頭になかったのです。それがたまたまと言いますか、浪人をして予備校通いをしていたところ、街頭であるポスターを見かけました。それが、病気の子ども達にクリスマス会をプレゼントするというものだったのです。
そちらは、病気を抱えた子ども達や、事情があって親御さんが育てられない子達が生活をしている病院でした。手作りの人形劇を催したのですが、子ども達はそれを見て健気にも喜んでくれました。その姿が私に何かを感じさせてくれたのです。私は中学生の時に手術をして入院をしていたことがあります。子ども達の姿にその時の自分をだぶらせていたのかもしれません。当時はおぼろげだったお医者さんという仕事の意義を、子ども達を介して改めて知ることになりました。その時より「小児科の医者になろう」と思うようになっていったのです。
大学卒業後は小児科の中でも新生児を中心に診療をスタートし、そこから人工呼吸器を扱うようになり、喘息やアレルギーを専門に診るようになっていきました。喘息の外来を病院で担当していた頃のことですが、毎年決まって同じ時期に入院をしてくる人がいました。喘息という疾患は普段の治療がとても大事なのですが、それが出来ておらず、結果として発作が起こって救急患者として運ばれてくるという悪い循環に陥っていたのです。私はそのことを非常に残念に思いましたし、同時に病院にいたのではそれをケアすることは叶わないとも考えたのです。その場限りの治療に終わるのではなく、普段からのケアに力を注いでいく。その思いを胸に、『ときえだ小児科クリニック』を開院するに到ったのです。

時枝 啓介 院長 時枝 啓介 院長

■診療に際して心掛けていることを教えてください。
適切な言い方ではないかもしれませんが、この仕事は、手を抜こうと思えばいくらでも可能なところがあります。しかし、楽をしようと思えば、その瞬間にミスが起こる。医療事故が話題になっていますが、その多くはやるべきことをやっていないがために起こっていることがほとんどなのです。
たとえ100回のうち、99回は徒労に終わるものであっても、その1回の可能性を念頭に入れておくことが重要です。私たちの仕事が一般の仕事と最も違う点は、1つの失敗が自業自得で終わらないということかと思います。患者さんという自分以外の人が不利益をこうむるわけであり、「しょうがない」では済まされません。やるべきことをやり、1つひとつをおろそかにしないというのが、私が常に心に思っていることです。

■食物アレルギーの治療について教えてください。
時枝 啓介 院長食物アレルギーの治療は、対象となる食物を除去することが基本となります。ただし、その除去をおこなうのは3歳まで。人の免疫システムは3歳を目処に確立すると言われていますから、除去をすることにより、免疫の自己修正をはかっていくということになります。現在、この方法により食べられるようになるケースが50%というところです。
しかし、50%ということは裏を返せば半分の方が食べれないまま、ということになります。その方達を対象にした治療が経口免疫療法と呼ばれるものです。この方法は実際に問題の食物を食べてもらうことにより、反応を起こさないよう人為的にコントロールしていくものです。具体的にはチャレンジテストというものを実施し、どの程度の摂取で反応が出るかを確認した上で、少しずつ少しずつ身体に慣れさせていき、アレルギーからの脱却をはかっていくことになります。

■喘息の治療について先生が思うところを仰っていただけますか?
まずはコントロールが大事。そのコントロールをつけた上で薬を出来る限り使わない方向に持っていく。当然、状況はその人その人によって異なりますから、注意深く見守っていきながら治療を進めていくことになります。 喘息の治療において、いまだにステロイドを悪とする考え方を目にすることがあります。しかし、ステロイドを使わず、コントロールが出来ないためにより深刻な症状をきたす恐れがあることは考慮すべきです。角を矯めて牛を殺すことは避けるべきであり、大事なのは専門家のもとで正しい治療を計画的におこなっていくことなのです。

これは喘息に限った話ではありませんが、小児科の治療は、保護者の方が理解して納得して治療を進めていくことが重要です。病院に行きました。お薬をもらいました。それだけでは意味がないんですね。どういう目標があり、そのためにどう治療をおこない、どの段階で薬を減らしていいのか。全てを理解していただかなくては意味のある治療とはなりません。
高尾山と富士山とエベレストを同じ装備で登ることは不可能です。山の高さによって、症状の重さに応じてアプローチの仕方を決めなければならない。我々医師は、治療という山を登るためのガイドに過ぎません。実際に登っていくのは患者さんであり、ご家族なのです。安全で確実なルートをガイドしていきながら、全ての患者さんが最終到達点に達するまで見守っていきたいと考えています。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
当院では喘息・アレルギー疾患に加え、人工呼吸器を要する方々を専門に診させていただく体制を整えています。人工呼吸器については長年に渡り病院で扱ってきた経験が、在宅医療という形でお役に立てるものと考えています。

今はネットで検索をすれば様々な情報を得ることが出来る時代です。しかし、その情報の中から本物を得ることは非常に難しいことです。 お子さん達の健康に関することで、何か疑問や不安があればお気軽にご相談ください。専門家の立場から的確なアドバイスを差し上げることをしていきたいと考えています。

※上記記事は2014.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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