瀧野 貢 院長(センター北眼科)のインタビュー

センター北眼科 瀧野 貢 院長

センター北眼科 瀧野 貢 院長 MITSUGU TAKINO

大学卒業後、眼科を専門に研鑽を積む。大学病院を中心に経験を重ね、横浜市青葉区に開業。

この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。

私は北海道の函館で育ちました。外科医であった父が勤務していた病院の敷地内に住まいがあり、私の周りには常に白衣を着ている人がたくさんいる状況だったのです。「おいで、おいで」と言って、看護師さんや受付のおばさんがよく遊んでくれたものでした。姉2人は歯科医師なのですが、そうした環境で育ったことで、医療という世界が私にとって1番身近だったということなのでしょう。博士課程を修了後、聖マリアンナ医科大学病院の眼科に勤務し、並行して神奈川県や静岡県の病院にも勤務しました。当時は学生を教えつつ、昼間は病院で手術を担当し、午後には静岡に移動するといったように非常にハードな日々を送っていました。新幹線の定期を持っていたこともありましたね(笑)。
2009年に『センター北眼科』をノースポート・モールに開設致しました。私は以前から青葉区に居を定めていたということもあり、縁あってこの運びとなったのです。ただ、こちらは純然たる商業施設なものですから、「こんなことに眼科があったの」という感じでお越しになる方が多かったように記憶しています。また、ご年配の方からすると通いづらいという面もあったようで、色々と考えた上で、2014年の1月に現在の場所に移転をしたという運びになります。

患者さんの症状としてはどのようなものが多いですか?

移転したことにより、ご年配の方が増えてきていますね。以前からいらしてる方からも、「こっちになって来やすくなりました」というお声も頂戴しています。同時に、お子さんが多くなったという面もあります。区で実施している検診をきっかけとして、いらしている形でしょうか。
高齢化が進み、それにちなんだ眼の疾患を目にする機会が増えてきています。たとえば、白内障(水晶体が灰白色に濁り,視力がおとろえる疾患。)。年齢が進めば白濁化も進むことになりますし、さらに症状が進んだ場合、緑内障を引き起こす恐れも出てきます。ある一定のラインを超えた場合、手術をおこなうことが現在では一般的になっています。
加齢黄斑変性症も高齢化に絡んだ疾患と言えるかもしれません。この疾患には“滲出型”と“萎縮型”とがあり、滲出型については、一昔前までは手の施しようがありませんでした。これは高齢化の恩恵と言っては語弊があるかもしれませんが、症例数が増えたことによって研究が進み、現在では未然に大出血による失明を防ぐ治療が可能になっています。

診療の際に心掛けていることをお話しください。

今日こちらにいらした理由は何か? その方が1番困っていることを突き止めるところから始まります。色んな症状に悩まされ、核心がわからなくなってしまっている方も少なくありませんから、お話をしていきながら、ご本人に改めて気づいていただく必要があります。困っている理由がわかれば、検査を実施した上で、今起こっている状態の詳細な説明と、なぜこの治療が必要になるのかということをお話していきます。逆を言いますと、ご理解いただけないことには先に進むわけにはいかないと私は思っています。自分を鏡にして考えるのです。私は自分が病気となれば、その疾患について、治療について、充分な説明を受けないことには納得がいきません。裏を返せば、私には患者さんに納得いただくまで説明する義務があると考えています。すべての患者さんに対して妥協をすることなく、ご納得いただけるまでの説明をおこなっていきたいと考えています。

 

コンタクトレンズ使用の注意点をご説明ください。

大学で私の上司であった助教授がコンタクトレンズ学会の理事だったこともあり、その薫陶を受けた私としては、警鐘を鳴らしていかねばならないと考えています。今問題となっているのが、コンタクトレンズ使用の低年齢化です。小学生から使っている子も珍しくないくらいですが、その年齢から長時間の装用を続けていると、50歳を前にして一生コンタクトを使うことは出来なくなってしまいます。眼には、生まれつき数が決まっている角膜内皮細胞というものがあり、この細胞はコンタクトの長時間装用により酸素の供給が減っていくと死滅していくのです。コンタクトが使えなくなるということは、角膜が人生の最後まで持つかどうか保証は出来ないということになります。
本来であれば、眼科で処方箋を受け、使い方をしっかり身に付けた上でしかるべきところで購入するというのが理想でしょう。しかし、残念なことに日本はそうした環境になく、消費者のほうで意識を高く持つ必要があります。
当院では、不適切な使い方をされている方には処方箋をお出ししていません。こちらで出し入れの練習をしてもらい、洗い方もしっかり覚えてもらう。危険性を充分に認識し、正しい使用方法を心掛けていただきたいですね。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

目安として、40歳を境に緑内障の検査を受けることをお勧めします。緑内障は自覚症状を伴わない疾患ですから、成人病としてとらえ、健康診断の1つとして受けるという意識をされたほうが宜しいかと思います。最近では、会社の健診でチェックを受け、眼科を受診される方も増えました。チェックに引っかかるということは、いつ緑内障を発症してもおかしくない眼底の状態にあるということですから、以降は毎年発症しているか否かを確かめていただかなくてはなりません。1度診させていただいたからには、私としても責任を果たしていきたいと思いますし、何よりご自身のために検査を受けていただきたいですね。

※上記記事は2015.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

センター北眼科 瀧野 貢 院長

センター北眼科瀧野 貢 院長 MITSUGU TAKINO

センター北眼科 瀧野 貢 院長 MITSUGU TAKINO

  • 出身地: 北海道
  • 趣味・特技: スポーツ鑑賞、映画鑑賞、音楽鑑賞、読書
  • 好きな場所・観光地: 温泉
  • 好きな言葉・座右の銘: 今は、すでに過去である
  • 好きな音楽・アーティスト: ブルース / オールマン・ブラザーズ・バンド
  • 好きな本・愛読書: フィリップ・K・ディック
  • 好きな映画: SFサスペンス

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