池田 智之 院長(あおぞら歯科クリニック)のインタビュー

あおぞら歯科クリニック 池田 智之 院長

あおぞら歯科クリニック 池田 智之 院長 TOMOYUKI IKEDA

歯医者さんに憧れる子ども達を

高校生の時に通っていた歯医者さんがすごくいい先生だったんですね。当時のことですから、入れ歯など、まだセットする前のものを色々見せてもいただきました。元々私はロボットが好きでした。ロボット工学の道に進もうと考えていたこともあって、それと歯科治療のあごの動きを再現する部分などがマッチするように感じられて、徐々にこの世界に惹かれていったのです。先生との出会いは、私にとって非常に良いものでした。「ご両親が歯医者さんだったんですか?」と患者さんから聞かれることがあるのですけども、私の場合はまったく違うのです。そのようなことを考えますと、皆さん、歯医者さんの良さを知る機会がないのではないかと思うんですね。当クリニックでは『アオッザニア』という子ども達に向けた体験教室を開催しています。歯科用のイスを動かしてもらったり、型を取ってもらったり。子ども達は楽しんでくれているように思いますし、その子達の中から将来、歯医者さんを目指す人が出てくればうれしいですね。

2007年に開院した『あおぞら歯科クリニック』は昨年12月(2019年)に全面改装を施しました。キッズコーナーは子どもの隠れ家的なものをイメージし、クリニック全体もアメリカの西海岸をイメージした明るい雰囲気に生まれ変わりました。どちらかといえば、歯医者さんっぽくないつくりかもしれません。といっても、サーフィンを私がやるわけではないんですけどね(笑)。

世界に誇れる最先端の歯科治療を

お医者さんを含め、一般に大きな仕事は大きな組織だからこそ可能な面が大きいと思われます。ですが、歯科はそれとは少し事情が異なり、最先端の医療はむしろ開業医が世界を引っ張っています。私は海外の研修や学会によく赴いていて、知り合いとなった現地の先生達と常に情報交換をしています。そこで発信力のある著名なドクターは、皆がみな、自らオフィスを持つ方ばかりなのです。クリニックが世界最先端の医療を提供できる。それこそが歯医者さんの魅力と思っています。海外のトレンドは、何年か遅れて日本へと入ってきます。滅菌や消毒もその1つでしょう。今回の新型コロナの影響もあり、この国でも急速にその環境が整備されてきたように感じています。ただ、こちらではそれ以前から欧州規格の滅菌機を導入し、器具の管理にはひときわ力を入れてまいりました。N95マスクの装着を含め、相応のコストはかかりますけども、やはりそれは欠いてはならない要素と考えています。
ドイツのインターナショナルスクールが近くにあることもあって、こちらには外国人の患者さんが少なくありません。彼らはいつか本国に帰るわけですけども、その時、「日本の歯医者さん、すごく良かった」と思ってもらいたいのです。しっかりと情報を吸収して、これがワールドスタンダードと胸を張って言えるものを提供する。それが当クリニックのコンセプトであり、私の目標です。

データを重視し、現在と未来に目を向けた治療を提供

歯を失った際の選択肢として、インプラント治療に力を入れています。入れ歯やブリッジなどの選択肢もありますけども、あらゆる治療の中で最も成績が優れているのはインプラントであるということがデータとしてはっきりしています。技術的な要素はもちろんのこと、恒久性のある信頼できるメーカーのものをここでは扱っています。今後は、子どもの矯正にも力を入れていきたいと考えています。当クリニックで扱っているのは、「顎顔面矯正」というもの。今のお子さんは、総じてあごが小さい傾向が見られます。そのあごを広げることにより、歯がしっかり並ぶようスペースを作ってあげるのが「顎顔面矯正」です。ベースができれば、自然と歯はきれいに並んでいくものなんですね。もちろん本格的な矯正治療が必要なお子さんもいて、その場合には専門の歯科医師の先生をご紹介しています。こちらではそれ以前にできることをおこない、将来、本格的な矯正をせずとも済むような手助けをしてあげたいのです。

女性が存分に活躍できる場所に

クリニックは私以外、すべて女性のスタッフです。副院長である妻をはじめ、ドクターは皆女性で、歯科衛生士や歯科助手、それから滅菌を担当するクリーンスタッフもすべて女性となっています。これまで女性の先生は「女医」と呼ばれ、何か特別なイメージで語られていた面がありました。しかし今や、新たに歯科医師となるのは半分以上が女性であり、そうした時代ではなくなっているのです。ここで問題なのが、彼女たちのキャリアが中断してしまうことが多いこと。それは社会的にも非常にもったいないことだと思うのです。もっと多様な働き方があってしかるべきでしょう。週のうち何日か限定して働きたい。お子さんが学校から帰るまで働きたい。様々な働き方にここでは応えていきたいのです。もちろん、大切なのは患者さんです。でも同様に、働く側の気持ちも大事だと思うんですね。働く人が満ち足りていることは、患者さんの側にもメリットとなって返ってくるでしょう。女性が活躍できる場であることが、これからはスタンダードになっていくと思われます。設備面や制度面を含め、女性が満足して働ける環境をサポートしていきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

治療の内容もそうですし、滅菌の工程、それに付随する感染対策は、患者さんの目に触れない部分かもしれません。しかし、だからこそコンプライアンスをしっかり守っていく必要があると心しています。どうぞ安心していらしてください。
健康な方であっても、定期的に口腔内の清掃をおこなっていかなければ、虫歯や歯周病が悪化してしまうことが明らかになっています。状態にもよりますけども、年に2回以上は歯医者さんでお口を診てもらうことを生活のルーティンにしていただければと思います。健康を作り、それを維持していく。これからの歯医者さんのあるべき姿を『あおぞら歯科クリニック』は目指してまいります。

※上記記事は2020年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

あおぞら歯科クリニック 池田 智之 院長

あおぞら歯科クリニック池田 智之 院長 TOMOYUKI IKEDA

あおぞら歯科クリニック 池田 智之 院長 TOMOYUKI IKEDA

  • 座右の銘: 「No Excuse(すべては自分の責任で)」
  • 好きな音楽: 80’s〜90’sのロック
  • 好きな観光地: 北海道
  • 出身地: 青森県
  • 趣味・特技: 筋トレ/「歯科治療!」
  • よく手にとる本: ビジネス書
  • 好きな映画: オールジャンル

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